ツーリングシーズンといえば、春夏秋ですよね。
そして冬はバイクを冬眠させる人も多いのではないでしょうか?
寒いし、積雪があれば走れないし、と色々な理由から乗らない人が多いと思います。
ですが、シーズンオフにするのはもったいない理由がたくさんあります。
冬こそツーリングを楽しめるシーズンです!冬にバイクを乗った人にしかわからない魅力がたくさんあります。
今回は、冬ツーリングならでは楽しさをお伝えしていきます。この記事を読んで是非、冬ツーリングを検討してみてください。
目次
凛とした澄んだ空気が気持ちい
海や空が夏より冬の方が綺麗だなと感じたことはありませんか?
冬は空気中の水分や塵が少なく、空気が乾燥しているため、透明度が格段に上がっているからです。
よってカラッとした澄んだ空気がとても気持ちがいいのです。壮大な景色、都会の輝かしい夜景、星空などをカメラで撮影するなら冬が一番綺麗に撮れるでしょう。
星空を撮りにナイトツーリングするのも良いかもしれませんね。
また、天候が非常に安定し晴天日も多いので、夏みたいに突然の雨に打たれることもないので快適にツーリングができます。
観光地は空いているし、交通量も少ない
有名はツーリングルートや観光地に人がいっぱいでバイクを停めることすらできなかったという経験はありませんか?
冬ではそんな事はほとんどありません。
気持ちのいいルートも快適に走れますし、観光地や道の駅はいつでも空いてます。
他のライダーが少なく、自分のペースで走れるのも冬ツーリングの魅力です。
冬ならではの食事が充実している
私が冬ツーリングを推す最大の理由は、旬の魚などが美味しいことです。
ツーリングにグルメは絶対外せませんよね。
冬と言えば、やはり海鮮物です。
カニやブリ、鯛などたくさんあります。休憩がてらに冷え切った身体に鍋なんて最高に美味しいです。
美味しい鍋を求めに鍋ツーリングなんてのも楽しいかもしれませんね。
小休憩で飲む缶コーヒーも何だか哀愁があって私は好きです。
熱いコーヒーが体に染み渡る感じが冬だなと感じる場面でもあります。
飲みすぎてしまうと、すぐにトイレ休憩をするハメになってしまうので注意しましょう。
冷えた身体に温泉は最高
こちらも冬ツーリングには欠かせない醍醐味の一つですね。温泉は冬がベストシーズンと言っても過言ではないでしょう。
冷めた体に染み渡る温泉は至福のひとときです。
眠たくなったら温泉にもよりますが、仮眠も取れるので、ライダーにとってありがたい場所です。
冬は温泉に浸かった後、服装をしっかりしていれば、しばらくぬくぬくの状態で走れます。
ツーリング中にうまく温泉を取り入れていけば、暖かく走れますね。
バイクの調子良く、安定する
インジェクションのバイクは増えてきて、季節によって好不調になることは少なくなりましたが、キャブレター仕様のバイクは明らかに冬の方が調子が良いです。
上記でも説明した通り、冬は空気中に水分や塵が少ないので、より多くの空気を取り込むことができます。
よって、酸素量が多いと大きなパワーを生み出すことができます。夏場と違ってオーバーヒートの心配もしなくて良いので、快適にツーリングができます。
冬はキャンプツーリングも魅力的
冬はキャンプもオススメです。
冬はシーズンオフなのでとにかく人が少なく、静寂な一人の時間を満喫できます。澄んだ空気の星空の下で焚き火の暖かさに包まれる時間は至福そのものです。
ですが冬キャンプを始めるには、それなりの道具が必要となり春~秋用品に比べて金額も少々高くつきます。
キャンプ場も冬場は閉鎖している場所も多いので、行く時は下調べをしっかり行いましょう。
冬ツーリングの服装
近年、バイクウェアは進化し、寒くても暑くなるほど性能が上がってきています。
その性能を最大限に活かす3レイヤーを取り入れましょう。
防寒の基本は”3レイヤー”といわれいます。要するに3層、3枚重ねという事ですね。
ベースレイヤー
一番肌に近いレイヤーです。保温性と浸透性に優れた素材を選びましょう。
冬でも汗をかくので、汗冷えを防ぐためにも浸透性が必要になってきます。
ウール素材でできた物は保温、浸透性共に優秀です。
ミドルレイヤー
主に保温性を確保するためのレイヤーになります。体の熱を利用し、暖い空気の層を作る役割です。
フリース素材がオススメですが、最近では薄めのダウンジャケットも注目を浴びていますね。軽くて動きやすい物を選びましょう。
アウターレイヤー
とにかく防風性能に優れた物を選ぶことをお勧めします。気温が15度でも時速50kmで走れば、体感温度は-14度近くになります。
できれば転倒時のことを考えて、プロテクション性能が高い物もオススメです。
走行時のバタつきなどを抑える機能が付いていると尚更良いですね。
この3レイヤーは快適なツーリングにとても重要です。上半身も下半身も基本同じく3レイヤー構成にしましょう。
お金に余裕がある方は、電熱ウェアもオススメです。
あまりに着膨れしてしまうと、運転の妨げになってしまう恐れもあります。重ければ重いほど肩も凝ってしまうので注意が必要です。
冬ツーリングの注意点
上記のように楽しさばかりではありません。冬だからこそ色々なことに気をつけなければいけません。
防寒対策はしっかりする
予想はつくと思いますが、とにかく寒いです。
ラフな格好で挑むと痛い目を見ます。
登山用品やスキースノボーウェアで代用する方も居ると思いますが、やめておくべきです。
登山やウィンタースポーツは汗をかく前提で作られており、バイクウェアと違って防風性能や保温性能が変わってきます。
バイクウェアはバイクを乗ること前提に作られているので、保温性能、防風性能は格段に違います。
快適なツーリングをするのなら、やはりしっかりとしたバイクウェアを揃えるのが無難です。
すきま風を遮断する
たくさん着込んでも、首や足首手首の隙間から冷気が入ってきては台無しになります。
首はネックウォーマーで防げます。スノボーのスノーガードマスクなども有効に使えます。
手首はカフスの長いウィンターグローブを使うか、ジャケットの袖口を絞り、冷気をシャットダウンしましょう。
足首は厚手の靴下や、ロングブーツを履くことで冷気をシャットダウンできます。
路面凍結に注意する
冬ツーリングで一番厄介なのが路面凍結です。
山間ルートの道だと高確率で一部凍結しております。山間ルートで山陰や日陰になっているところは注意が必要です。
晴天でポカポカ日和でも山陰や日陰になっているところは凍結している可能性もあります。
どうしても日陰を通らなくてはいけない時は、降りてバイクを押すか、徐行で慎重に走り抜けましょう。
私はカーブで曲がった先がちょうど日陰で凍結しており、そのまま転倒したことがあります。
最悪の場合ツーリングを中断せざるを得ない状況になりかねないので、気をつけて走行しましょう。
天候をこまめにチェックする
冬ツーリングの最大の敵はなんと言っても雪と雨です。
いくら防寒防水していても、水はあらゆるところから侵入してきます。
雨や雪に打たれながら運転していると最悪低体温症になりかねません。
特に山間部は気候が読めなく激しく変わります。冬ツーリングでは山間部は避けるのが無難です。
優秀な天気予報アプリがたくさんあるので、逐一チェックすることをオススメします。
愛車の点検をする
厳冬期はバッテリーの消耗が早いです。
ツーリング先でバッテリー上がりにならないように、ツーリングに行く前はチェックしましょう。
タイヤの空気圧もこまめに点検しましょう。
気温が下がると空気圧も下がります。事故や転倒を防ぐためにも、必ずチェックしましょう。
融雪剤、塩化カルシウムはスリップしやすい
融雪剤とは峠や橋などによく撒かれている白いつぶつぶです。これが意外と滑ります。
特に橋のカーブに撒かれているところは慎重に走行しましょう。
他にもマンホールやグリーチング、橋の接続面の金属部もよく滑りますので、注意が必要です。
さぁ今すぐ冬ツーリングに出かけよう!
今回は、冬ツーリングの魅力をたっぷりとお伝えしました。
注意点もたくさんありますが、冬ならではの楽しみもあります。
12月から3月までオフシーズンでバイクを眠らすのは非常にもったいないと思います。
バイクウェアも進化しているので、快適に冬ツーリングを行うことができますから乗らない理由はありませんよね。冬はこの4ヶ月間しか訪れません。
限られた時間を大切にして、思う存分バイクライフを楽しんではいかかでしょうか。
ぜひ、冬ツーリングの世界に飛び込んでみましょう!55