古くから中国文化の影響を強く受けた長崎。
そんな長崎では、現代でも色々な中国の文化が街のいたる所に宿っています。
今回紹介する長崎新地中華街も、長崎に宿っている中国文化の一つであり、象徴とも言えるものです。
本記事では、長崎新地中華街の見どころスポットをまるっと紹介していきましょう。
目次
長崎新地中華街とは

長崎新地中華街は、長崎市の新地町にある中華街です。
国内では、横浜中華街や神戸市の南京町中華街と合わせて「日本三大中華街」とも並び称されます。
そんな長崎新地中華街の歴史は、元をたどると江戸時代にまでさかのぼります。
鎖国下の江戸時代では他国との交易が原則禁止となっていましたが、オランダ人と中国人には特別に居留地が設けられ、長崎港では長らく交易がおこなわれていました。
しかし、1698年に大火事が起こり中国人たちは荷蔵を失ってしまいます。
そこで、唐人屋敷の前面を埋め立て倉庫区域の建設を実行し、交易に使用することにしました。
そして、明治時代に入り長崎港が国際的に開かれると、大勢の中国人がこの地に移り住み、中国人街の形成へといたったのです。
長崎新地中華街のおすすめスポット
さて、ここから先は、長崎新地中華街のおすすめスポットを紹介していきましょう。
長崎新地中華街での食べ歩きやショッピングに役立つ情報を、詳しくまとめました。
中華門(ちゅうかもん)

中華街での観光において、ぜひとも押さえておきたいのが中華門です。
中華門は横浜や神戸の中華街にもありますが、長崎も両者と同様にきらびやかで見応えのあるものとなっています。
こちらの中華門は、新地中華街商店街振興組合の方々が他の中華街と同じくらいの発展を遂げるよう祈って作られました。
そして、この中華門は、長崎新地中華街の主な出入り口4ヶ所に設置されています。
それぞれの門には、風水にちなんで青龍や白虎、朱雀、玄武などの神様が彫られているのが特徴です。
中華菜館春夏秋冬(ちゅうかさいかんしゅんかしゅうとう)
中華菜館春夏秋冬は、長崎新地中華街の中でも指折りの中華料理の名店として知られています。
海老春巻きやちまき、水餃子などの点心メニューや、角煮まん、回鍋肉が大人気。
一品ごとのボリュームがあるので、女性同士で訪れる際はシェアして食べることを念頭に置いておくのがよいでしょう。
ちなみに、店頭に立つ大きな「関羽像」が店の目印です。
蘇州林(そしゅうりん)
本場のちゃんぽんが味わいたい人には、ちゃんぽんと皿うどんの人気店、蘇州林がおすすめです。
蘇州林では自家製面と、厳選した材料を使用して、数種類のちゃんぽんや皿うどんをお客さんに提供しています。
中でも、人気なのは蘇州林名物とも言える「極上ちゃんぽん」。
通常のちゃんぽんの上に、海老やイカ、豚肉などをこれでもかとトッピングしたメニューで、食べ応えのある逸品です。
長崎新地中華街にお越しの際は、蘇州林のちゃんぽんをぜひお召し上がりください。
泰安洋行(たいあんようこう)
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泰安洋行は、チャイナドレスやカンフースーツなどのコスプレ衣装を中心に、中国雑貨を30種類以上も取り揃えているショップです。
コスプレ衣装は子供用と大人用、両方のサイズがありますので、親子連れの方でも心配いりません。
また、中国雑貨のコーナーには、ビーズ製の可愛い小物がたくさん置いてあり、女性客からの評判が高いのが特徴です。
2階には茶房が設置してありますので、休憩時の利用にもどうぞ。
双葉屋(ふたばや)
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双葉屋は、大福やカステラ、ソフトクリームを扱うスイーツショップです。
看板メニューのフルーツ大福はバラエティ豊かで、巨峰やバナナ、ピーチなど18種類もの味が勢揃い。
ふわふわの食感とフルーツの新鮮な風味が同時に味わえるとあって、毎日たくさんのお客さんが買い求めています。
濃厚な中華料理を食べた後、口の中をフレッシュにしたい時にはとくにおすすめです。
また、カステラもお土産用として大変な人気で、観光で訪れた人たちの定番商品となっています。
高木べっこう店(たかぎべっこうてん)
参考URL:高木べっこう店 (nagasaki-chinatown.com)
高木べっこう店は、べっ甲細工を取り扱っている工芸品店です。
べっ甲とは、ウミガメの甲羅の加工品で、部位によって様々な色合いを発揮してくれるのが特徴です。
高木べっこう店では、べっ甲で作られたブローチやイヤリング、ペンダントなどを多数取り揃えています。
すべての製品が思わずうっとりしてしまうほどの美しさと評判で、いつも女性客で賑わっています。
奥様や娘さんなど、大切な人へのお土産にいかがでしょうか。
湊公園(みなとこうえん)

湊公園は長崎新地中華街の南方に所在する、のどかな公園です。
こちらの公園は、毎年行わる春節祭のイベント、「ランタンフェスティバル」のメイン会場として使用されています。
中国産の御影石で作られた石畳や、中華様式のあずま屋など中国文化を感じられる点が、一般的な公園との大きな違いです。
中華街を訪れた際は、休憩がてらこちらの公園まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
古来より中国との交流が盛んだった長崎には、たくさんの中国文化が根付いています。
その中でも、ひと際人気のある文化の一つが中国人街、すなわち長崎新地中華街です。
長崎新地中華街には、中国独特の雰囲気や中華グルメを味わうため、四季を通じてたくさんの観光客が訪れます。
また、チャイナ雑貨も大変な人気で、コスプレ衣装やべっ甲細工などは飛ぶように売れています。
中国文化に興味のある人、異国の雰囲気と触れ合いたい人にはとくにおすすめのスポットです。
長崎への旅行の折は、ぜひ一度、訪問してみてください。
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