みなさんは、九州地方のお酒と聞いてどんなものを連想しますか?
おそらく、多くの人が焼酎を連想するのではないでしょうか。
実を言うと九州では、焼酎だけではなく日本酒造りも盛んで、美味しいお酒が毎年蔵出しされているのです。
そこで今回は、九州地方でも名うての名酒を6つ紹介していきます。
目次
福岡県、高橋商店醸造の「繁桝 純米大吟醸酒」

最初に紹介するのは、福岡県にある高橋商店醸造の「繁桝 純米大吟醸酒」です。
「繁桝」は「しげます」と読みます。
こちらの酒蔵は福岡県産のお米、山田錦や吟の里、夢一献といった「酒造好適米」を使用して作っているのが特徴です。
そんな高橋商店醸造のお酒の中でもとりわけ評判がよいのが、今回取り上げた繁桝 純米大吟醸。
こちらのお酒はお米を50%まで磨き上げて作られた一品で、ほんのりとした甘さと深みのあるコクを味わうことができます。
また、やや辛口に仕上げられていることから、晩酌のお供としても大活躍してくれるはずです。
どのお酒に迷ったときなどは、こちらの日本酒をチョイスすれば間違いないでしょう。
宮崎県、千徳酒造の「千徳純米酒」

2番目に紹介するのは、宮崎県の千徳酒造が生み出す名酒「千徳純米酒」です。
こちらの日本酒は、宮崎県の高千穂産のお米を精米し作られたもので、辛口ならではのスッキリとしたのどごしが大変な人気を呼んでいます。
夏は冷酒で、そして晩秋から冬にかけては、ぬる燗や熱燗でいただけるなど幅広い楽しみ方ができるのも大きな魅力。
日本酒が持つ本当の旨味を味わいたい人には、千徳純米酒が打ってつけです。
大分県、三和酒類の「和香牡丹 純米吟醸 ヒノヒカリ50」

3番目に紹介するのは、大分県の三和酒類が作る「和香牡丹 純米吟醸 ヒノヒカリ50」です。
和香牡丹は、「わかぼたん」と発音します。
こちらの日本酒は、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020」で最高金賞を受賞したことで、一躍有名になりました。
このアワードは、日本酒をワイングラスで飲むスタイリッシュなスタイルを普及させることを目的として設けられたもので、全国から200以上もの酒蔵がエントリーしています。
そして、その権威あるアワードで最高の栄誉を称えられたのが、こちらの日本酒というわけです。
そんな和香牡丹 純米吟醸 ヒノヒカリ50は、甘口かつ上品な果実を思わせる芳醇な香りがすることから、女性からも大人気。
アルコール度数も標準的な日本酒と比べてやや低いため、お酒が苦手な人にもオススメです。
佐賀県、天山酒造場の「七田 純米七割五分磨き 山田錦」

4番目に紹介するのは、佐賀県の天山酒造場の「七田 純米七割五分磨き 山田錦」です。
七田は、「しちだ」と発音します。
こちらの日本酒は、酒米の山田錦の磨き具合をあえて抑えて作られているのが特徴です。
一般的に美味しいお酒を造る際はお米に磨きをかけるものですが、この日本酒では磨きを抑えることで、お米本来の味を最大限引き立てています。
また、1年以上じっくりと熟成させることで、より一層深みのある味わいを実現。
キラリと光る至極の逸品を、あなたの舌でぜひご堪能あれ。
長崎県、福田酒造の「大吟醸 長崎美人」

5番目に紹介するのは、長崎県にある福田酒造が生産している「大吟醸 長崎美人」です。
「美人」と名が付くお酒は、東北地方の南部美人や北陸地方のこまち美人、淡路島の都美人など色々なものが全国各地にありますが、九州においては長崎県の長崎美人が代表格です。
こちらの酒造の特徴は、長い歴史の中で育まれた伝統的な日本酒造り。
1688年の創業以来、先祖代々伝えられた醸造方法を守り抜いています。
そんな福田酒造の長崎美人は、地元で採れた山田錦と原生林から湧き出る新鮮な天然水を使って造られます。
辛口ながらも微かに香るフルーティーな風味が人気の秘密で、蔵出しの時期になると全国からリピーターが殺到。
人気の商品は品薄となってしまいます。
気になっている日本酒のある方は、なるべくお早めにどうぞ。
福岡県、山口酒造場の「庭のうぐいす 大吟醸 心」

最後に紹介するのは、福岡県にある山口酒造場が作る「庭のうぐいす 大吟醸 心」です。
この日本酒は山口酒造場の中でも高級酒の部類に入るお酒で、日本酒ファンからは特に人気の高い商品となっています。
「最高の酒を造りたい」、とは公式ホームページの商品説明欄に記載された店主の思いですが、シンプルなフレーズの中にも力強さが感じられる優れたキャッチコピーと言えるでしょう。
香りや味、のどごしなど日本酒に必要なありとあらゆる要素が高い次元で融合した、最高のひと品です。
日本酒マニアを思わず唸らせる極上の一献、どうかご賞味ください。
まとめ
九州地方のお酒と言うと焼酎がポピュラーかと思われがちですが、上で取り上げたとおり様々な種類の日本酒にも出会うことができます。
高品質な素材を用いつつ、こだわりの製法で造られていますので、味も折り紙付きとあって全国的にも多くのファンを抱えています。
普段は九州の焼酎を愛飲している方は、これを機会に日本酒の方もお手に取ってみてはいかがでしょうか。
きっと、今までとは違う新鮮な体験ができるはずです。
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