地域の食文化を色濃く反映するご当地ラーメンは、やっぱり現地に行って味わいたいと思いませんか?とはいえ、あまりに遠くにあるご当地には、なかなか行けない現実も・・・。
でも諦めるのはまだ早い!関東にお住まいなら関東にある個性豊かなご当地ラーメンを食べに行こうじゃありませんか!
今回は関東でお出掛けして食べられる、ご当地ラーメンとお店をピックアップしました。
できるだけ元祖店や繁盛しているお店を選びましたので、行列必至です。
目次
【栃木・佐野ラーメン】 青竹手打ちラーメン 日向屋

栃木県佐野市を中心に食されている佐野ラーメン。
店舗も密集しており、佐野ラーメン会には65店舗以上のお店が加盟しています。
現在では様々なスタイルのラーメンが提供されていますが、伝統的なスタイルは非常に特徴的です。
まず、麺は青竹に脚をかけ、麺玉を伸ばしていく製法「青竹打ち」で、コシが強くシコシコした平麺に仕上がります。
スープは鶏ガラ・豚バラを中心に各店独自の製法ですが、透明で澄んだきれいなスープが特徴的。
紹介する「青竹手打ちラーメン 日向屋」は基本に忠実な王道佐野ラーメンといえます。
開店からすぐに地元の方々が集まり、行列ができる人気店です。優しくも奥深い味わいのスープにもっちり食感の青竹手打ち麺が絡み、絶妙な一杯に仕上がっています。
まさに毎日食べたくなるラーメン、地元の方々に愛されている理由が分かります。
【東京・八王子ラーメン】中華そば吾衛門

東京都のご当地ラーメンで最も有名なのが、八王子ラーメンではないでしょうか。
明確な共通点は、①生の刻みタマネギを使用している ②醤油ベースのタレ ③スープ表面を油膜が覆っている、この3点のようです。
コンビニのチルド麺やカップ麺でも度々商品化され、関東では高い知名度となっています。
紹介する八王子ラーメン「中華そば吾衛門」は、2013年の第2回八王子お店大賞にも選ばれたお店で、行列覚悟の超人気店です。
こだわりの塊であるスープと相性バッチリの細麺に加え、豚の旨みを最大限引き出した柔らかいチャーシュー。
さらに生タマネギは季節ごとに旬のものを選び、刻み方を変えるこだわりぶり。
この手間暇かけた至極の一杯を550円でたべられるのですから、ひと際目立つような行列が出来てしまうのです!
【千葉・勝浦タンタンメン】元祖勝浦式担々麺 江ざわ

勝浦タンタンメンは千葉県勝浦市のご当地ラーメンですが、一般的なゴマを使用した中華の担々麺とは全く味が異なります。
醤油ベースのスープを覆い隠すほどラー油が多く使われているのが大きな特徴です。具材としてはタマネギ・豚ひき肉・にんにくをしっかり炒め、白髪ネギなどをトッピングして完成です。
過去にB-1グランプリで優勝したこともあり、知名度は関東に限らず全国区となっています。
紹介するお店は「元祖勝浦式担々麺 江ざわ」で、勝浦タンタンメンの発祥の店とされています。
元々漁師さんや海女さんの体を温めるために考案されたメニューですので、やっぱり辛いのです。
しかし表面的な辛さに止まらず、玉ねぎの甘さやひき肉・スープの旨みが加わって絶妙な深い味わいとなっています。
お店の注意書きにもあるように、すすって食べてはいけません。
たぶん、むせ返ります。
しかし食べ進めていくと辛さにも慣れ、食べ終わる頃には満足感でいっぱいに。
中毒性すらあるこの一杯を求めて、県内のみならずお客さんがやってくるので、いつも行列ができている繁盛店です。
【神奈川・横浜家系ラーメン】家系総本山 吉村家

横浜家系ラーメンは俗称“家系”と呼ばれ、関東では最も有名なご当地ラーメンといえるでしょう。
店舗もスタイルも様々で、各地で独自の進化を遂げています。
「〇〇家」とあれば、“家系”の可能性があるので次の項目をチェックしましょう。
①濃厚な豚骨醤油ベースのスープが多いので、店の周りで豚骨臭が漂っている。
②通常のトッピングがチャーシュー・ほうれん草・海苔
特に②は“家系”独自のスタイルです。
“家系”は日本・アジアで1,000店舗以上あるといわれており、ご当地ラーメンの域を超えた感すらあります。
横浜家系ラーメンのおすすめ店は人それぞれになると思いますが、やはりここは発祥といわれている「家系総本山 吉村家」を紹介せずにはいられません。
醤油感の強いパンチの効いた豚骨スープに鶏油(チーユ)を加え、酒井製麺の途中中太麺を絡めていただきます。
開店から閉店まで行列が絶えることのない超絶人気店です。
【千葉・竹岡ラーメン】梅乃家

数あるご当地ラーメンの中でもかなり独特なのが、千葉県富津市竹岡を中心とした「竹岡ラーメン」でしょう。
発祥ともいわれている代表店「梅乃家」を紹介します。
特筆すべきはその作り方で、スープは麺を茹でた湯を醤油ダレに加えるだけというのです。
普通は“返し”と呼ばれているタレをどんぶりに入れておいて、そこへ豚骨や鶏ガラで取ったスープを加えるのですから、お湯でつくるなんて・・・と思ってしまいます。
しかしこの醤油ダレにはしっかりと旨みが凝縮されていて、深くまろやかな味わいとなります。
さらに私は初耳ですが、麺は乾麺を使用しています。
誰が茹でても品質を一定にできるからとの理由ですが、方法も七輪を使い小鍋で茹でるとのことです。
具材は角煮と見間違うような大振りのチャーシューが4~5切れと、メンマ・海苔、人気トッピングの刻みタマネギが用意されています。
並々と注がれた真っ黒なスープに、ド迫力のシャーシューたち。
圧巻のビジュアルはぜひ一度ご賞味あれ!
まとめ
関東で生まれ、今も地元で愛され続けているご当地ラーメンを5つ紹介いたしました。
東京にお住いの方なら、どの店も日帰りできる距離ですので、ぜひ一度ご賞味くださいませ。